Call<With
「電話が式神ですか…景時さんらしいというか」
くすりと笑みを漏らす譲に景時は目をぱちりと瞬かせた。
「なんか変なこといったかな?」
「いえ、俺からすれば式神のほうが便利そうなのに」
「うーん…本当はすっごく便利なものなんだけどね…俺が召喚するものってさ…いつもあんなのじゃない?
電話なら使う人を選ばないっていうか…俺みたいなやつでも扱える、だろ?」
自嘲気味にそう笑い、景時は譲から視線を逸らした。
「…まあ、確かに機械は人を選びませんよね…」
「…」
「でも、俺はこっちのほうが好きです」
うつむく景時の頬に手を寄せて額に唇を落とす。
唖然とする景時と瞳を合わせ、譲はもう一度…今度は唇に、唇を押し付けた。
「不器用でも、仕事が遅くても…あなたの手の中から生まれる全てが愛おしい」
「譲くん…」
「それに、電話なんて使うほど遠くにいたくありませんし」
唇が触れるほど近いまま、そう囁かれ、景時も、そうだね。と小さく囁き返す。
あなたの声を、機械なんかに通して聞くよりも
こうして、直接聞きたいから。
抱きしめる腕を強めて、譲は耳元でそっとそう呟いた。
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携帯サイトの配信してる景時さんの台詞を聞いて思いついたヒトネタ。
便利だねぇーーーって心底思ってるような口調がなんだか笑えて(失礼な
意図せずに2の電話ネタにつながりが(笑